嬰児
えいじ
名詞
標準
infant
文例 · 用例
いつそ嬰児時代のことなぞ省いてしまはうかと思ふのだが、何分自分の事といふものは、何から何までいとしいもので、笑はれるとは知りつゝも、まづまづ右の分量くらゐは省きも出来ない、――然しま、あんまりお笑ひ下さるな。
— ――世の母びと達に捧ぐ―― 『一つの境涯』 青空文庫
彼の詩を読むものは、何びともあの天才的奔蹤を思はせる未曾有のリズムと、その何物にも捉はれない嬰児のやうなナイーヴな感情とに、絶大な驚異を感ぜずには居られないであらう。
— 愛の詩集の終りに 『愛の詩集』 青空文庫
しどけなき、なれが頸は虹にしてちからなき、嬰児ごとき腕して絃うたあはせはやきふし、なれの踊れば、海原はなみだぐましき金にして夕陽をたたへ沖つ瀬は、いよとほく、かしこしづかにうるほへる空になん、汝の息絶ゆるとわれはながめぬ。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
(明治四十一年七月四日『東京朝日新聞』) 八十七 死産児の鑑定法 嬰児の死体を検してこれが果して本当に死んで後分娩されたかあるいは出産後死亡したかという事を容易に判別する新法が近頃仏国学士院の報告に発表された。
— 寺田寅彦 『話の種』 青空文庫
船の胴の室に嬰児が一人、黄色い裏をつけた、紅の四ツ身を着たのが辷って、彼の婦人の招くにつれて、船ごと引きつけらるるように、水の上をするすると斜めに行く。
— 泉鏡花 『木精(三尺角拾遺)』 青空文庫
鄭伯は寤生と云つて、(母の眠つてゐた間に生れた、即ち眠り産であつたといふ説と、逆さ子で難産であつたといふ説と二説ありますが)兎に角に母の気持を悪くした生れ方をした人ですが、其は勿論其の嬰児が特と然様した訳でも何でも有りません。
— 幸田露伴 『運命は切り開くもの』 青空文庫
」 口を小さくあけて、嬰児のようなべそを掻いて、私をちらと振りむいた。
— 太宰治 『断崖の錯覚』 青空文庫
よく「嬰児の如かれ」などと言いますが、「如かれ」というところに価値があります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
作例 · 標準
新生児がゆりかごでぐっすり眠っていた。
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彼女は新生児を優しく抱きしめ、子守唄を歌った。
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医師は新生児の呼吸状態を注意深く観察した。
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「あら、見て!赤ちゃんが今、笑ったわ!」
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