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送り火

おくりび
名詞
1
標準
ceremonial bonfire (seeing off the spirits on the final night of Obon)
文例 · 用例
十五の送り火を焚いてしまってから、次郎兵衛は女房と番頭とを奥の間へ呼んで、自分はもう隠居すると突然云い出した。
津の国屋 半七捕物帳 青空文庫
旧暦十五日の宵には村の家々で送り火を焚いた。
岡本綺堂 探偵夜話 青空文庫
菜瓜のなお腐らぬは漬物屋に持ちゆいて数銭のお鳥目にかえ、よくよく物の用に立たぬを引汐にサラリと沖へ流して、送り火の行衛はいずこ、すべては型ばかりに流しはしたが、それで別段苦にもしなければ、真面目に厳かに御先祖のお祭りはしたつもり。
柴田流星 残されたる江戸 青空文庫
雨乞ひに火を焚き、正月の十五日或は盂蘭盆に柱松を燃し、今は送り火として面影を止めてゐる西京の左右大文字・船岡の船・愛宕の鳥居火も、等しく幽冥界の注視を惹くといふ点に、高く明くと二様の工夫を用ゐてゐる訣である。
折口信夫 盆踊りと祭屋台と 青空文庫
これは迎え火というものでもなく、また送り火というものでもありますまい。
めいろの巻 大菩薩峠 青空文庫
盂蘭盆になれば、街の人々と争つて我先きと精霊の迎ひ火や送り火を焚きに来たのである。
小寺菊子 河原の対面 青空文庫
私が土佐から京都に移つて来たのは、昭和十三年の十月のことだつたから、洛中の人となつてからもうすでに十六年、現在私は銀閣寺に近い浄土寺石橋町といふところに住んでゐるが、ここは大文字の送り火で名高い如意嶽の麓で、亡き関雪画伯邸白沙村荘の筋向ふ、前には両岸に桜並木のある、疎水の水が流れてゐる。
吉井勇 老境なるかな 青空文庫
あるいは迎え火、あるいは送り火と称して、亡者の霊が自宅を見舞いに来るのを送迎するのであると信ずれば、迷信となるけれども、その当時は田に害虫の生ずるときにして、この迎え火、送り火、または墓場に火を点ずるのは、自然に害虫駆除の効ありとの説がある。
井上円了 迷信と宗教 青空文庫
作例 · 標準
例句