腹式
ふくしき
名詞
標準
文例 · 用例
ああら有難し、これも腹式呼吸のお陰、強健術実行の賜物ぞと、勇気日頃に百倍し、半身裸体に雨を浴びてぞ突進する。
— 押川春浪 『本州横断 癇癪徒歩旅行』 青空文庫
此頃行はるゝ腹式呼吸等の説は、突然として新出したものでは無い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
この頃行われる腹式呼吸等の説は、突然として新出したものではない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
そういえば、彼等のかけ声には昔のような中ッ腹式の威勢がなく、彼等の眼の光りも昔のようにキラリと光らないように見える。
— 夢野久作 『街頭から見た新東京の裏面』 青空文庫
すっとして好い気持になるぜ」「あれは静坐法みたいなものだからね」「一種の腹式呼吸さ」 というような問答があった。
— 佐々木邦 『好人物』 青空文庫
腹式呼吸法を始めた岡田虎次郎さんは、生前久しく私の家へも来て、老人や女たちを集めてよく静坐の講釈をせられた。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫
余は又神經質の患者に對して、種々の所謂精神療法は固より、或はサンダウの鐵亞鈴を振るとか、體操をやるとか、腹式呼吸とか、皆余は患者が斯の如きものを以て治療法と考へ、之に拘泥する事を一度破壞する。
— 森田正馬 『神經質に對する余の特殊療法』 青空文庫
筋肉を肥らせようとして亞鈴を振るとか、身體を丈夫にしようとして體操をやるとか、精神を統一しようとして腹式呼吸をやるとかいふのは一の余技であつて、神經質ならぬ人には兎も角も、是等は精神の一方に偏したものである。
— 森田正馬 『神經質に對する余の特殊療法』 青空文庫