亀の手
かめのて
名詞
標準
barnacle
文例 · 用例
お珊は帯留の黄金金具、緑の照々と輝く玉を、烏羽玉の夜の帯から星を手に取るよ、と自魚の指に外ずして、見得もなく、友染を柔な膝なりに、腰をなよなよと汀に低く居て――あたかも腹を空に突張ってにょいと上げた、藻を押分けた――亀の手に、縋れよ、引かむ、とすらりと投げた。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
安亀の手の中にこんな手紙があった。
— 久生十蘭 『魔都』 青空文庫
そして大亀の手から揚団子をうけ取っては、つぶてのように中の広場へそれを撒いてあるくという段取だ。
— 吉川英治 『大岡越前』 青空文庫
幾つにも折れている小さな紙は、大亀の手でひらかれた。
— 吉川英治 『大岡越前』 青空文庫
作例 · 標準
磯遊びをしていたら、岩の隙間にぎっしりと亀の手がへばりついているのを見つけた。
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居酒屋のお通しで出てきた亀の手は、見た目に反して濃厚な磯の香りがして絶品だった。
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「うわあ、本当に亀の手みたいな形をしてるんだね!」と子供がまじまじと観察している。
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