フェルト帽
フェルトぼう
名詞
標準
felt hat
文例 · 用例
いつもバンドのとれたよごれた鼠色のフェルト帽を目深に冠っていて、誰も彼の頭の頂上に髪があるかないかを確かめたものはないという話であった。
— 寺田寅彦 『喫煙四十年』 青空文庫
ソファのそばには木の椅子があり、背の角にちょうど、趣味の悪い堅めのフェルト帽がひっかけられていた。
— THE ADVENTURE OF THE BLUE CARBUNCLE 『蒼炎石』 青空文庫
そうだね、グッジ通りの角で鵞鳥と黒のフェルト帽を拾得。
— THE ADVENTURE OF THE BLUE CARBUNCLE 『蒼炎石』 青空文庫
往来を晴着を着た娘達が通り、釣竿をかついだ子供が走り、がっしりとした百姓たちが、店の連中、そこにかたまっている群を斜に見、黙って縁なし帽やフェルト帽をあげながら通って行った。
— ――幼年時代・少年時代・青年時代―― 『マクシム・ゴーリキイの伝記』 青空文庫
白茶気た羅紗の旅行服に、銀鼠色のフェルト帽を眉深く冠って、カンガルー皮の靴を音もなく運んで来た姿は、幽霊さながらの弱々しい感じである。
— 夢野久作 『人間レコード』 青空文庫
長い黒の外套に、焦茶色フェルト帽、きびきびした早口だった。
— 牧逸馬 『女肉を料理する男』 青空文庫
彼は光の射すのを遮らうとして、僧侶の被るフェルト帽を一層目深に引きおろした。
— スティーヴンスン 『若い僧侶の話』 青空文庫
彼女は、アストラカンの長い外套を着て、空想的な創造になる黒のフェルト帽をかぶっていた。
— 長靴の春 『踊る地平線』 青空文庫
作例 · 標準
「冬の寒い日は、耳まで隠れるような暖かいフェルト帽を被りたくなるよね」
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彼は古着屋の片隅で見つけた、使い込まれた味のあるフェルト帽を手に取った。
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祖父は外出する際、鏡の前でフェルト帽の角度を何度も調整するのが日課だった。
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