独り善がり
ひとりよがり
名詞
標準
文例 · 用例
独り善がりを恐れない、自信と臭みに溢れた諧謔には、たっぷりと文化的なひねりを効かせたお笑い番組、『モンティー・パイソン』に通ずるところを感じます。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
この作者に私は、大きな期待をもつてゐるだけに、われわれを文句なしに楽しませてくれるやうな、独り善がりでない美しい劇詩を早く見せてくれることを望む。
— 岸田國士 『矢代静一君を推す』 青空文庫
木村さんの親友親友と二言目には鼻にかけたような事をいわるるが、わしもわしで木村さんから頼まれとるんだから、一人よがりの事はいうてもらわんでもがいいのだ。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
川端康成のエゴイズムが辛うじて彼に小説を綴らしてゐる一人よがりの理解をふりかざして踊り子と読者を追ひ廻す。
— 詩集(11)文壇諷刺詩篇 『小熊秀雄全集-12』 青空文庫
自然がかくばかり細かな用意をもって、倹約して物を使っているのに、この木の芽の塩っぱい匂は、あまりに濫費に過ぎ、あまりに一人よがりに過ぎはしないだろうか。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
いやに理窟っぽく、一人よがりで、ちっとも心のとけ合うと云う点の無いのにロザリーは驚きました。
— 宮本百合子 『「母の膝の上に」(紹介並短評)』 青空文庫
そして、その感情生活も性格から来る不羈奔放さとともに、専制的な君主らしく一人よがりで気ままであったこと、伝説化されている淀君のような存在もあり、一方には千利休の娘に対する醜聞なども伝えられている。
— 宮本百合子 『私たちの建設』 青空文庫
一人よがりの男なんてまっぴらだと思う。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫