流浪者
るろうしゃ
名詞
標準
nomad
文例 · 用例
乞食や流浪者はよく焚火をするといふ、私もよく火を焚くのである、そして孤独のもつれをほぐすのである。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
たいして信じがたいとは感じながら、強いても取り縋らないでは安んじていられない流浪者の境遇こそはまたとなくあわれに思われる。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
即ち越の尉佗の國、朝鮮の衞滿の國などがそれであつて、恐らくは當時支那人の流浪者が至るところに疆外に流れ込み、而して其の長い間國家的に訓練された生活状態を、猶未開にして部落生活を脱しなかつた所の土着民族に浸漸させて、それ等をして各やがて民族的國家を形造るべき素因を作らしむべく進みつゝあつたに相違ない。
— 内藤湖南 『日本上古の状態』 青空文庫
台湾地方の熱い日に焼けて来た流浪者を前に置いて、岸本はまだこの人が大蔵省の官吏であった頃の立派な威厳のあった風采を思出すことが出来る。
— 島崎藤村 『新生』 青空文庫
両手が急に黒くなつた、毎日鉄鉢をさゝげてゐるので、秋日に焼けたのである、流浪者の全身、特に顔面は誰でも日に焼けて黒い、日に焼けると同時に、世間の風に焼けるのである、黒いのはよい、濁つてはかないない。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
いろ/\さま/″\木賃宿は、多くの人は御飯四合貰う(女は三合)、それを三度分にする人もあるし、二度で食べてしまう人も少くない、だいたい流浪者はお昼をぬかす二食が普通だ。
— 種田山頭火 『四国遍路日記』 青空文庫
榎本氏が主戦論をとりて脱走し、遂に力|尽きて降りたるまでは、幕臣の本分に背かず、忠勇の功名|美なりといえども、降参放免の後に更に青雲の志を発して新政府の朝に富貴を求め得たるは、曩にその忠勇を共にしたる戦死者|負傷者より爾来の流浪者貧窮者に至るまで、すべて同挙同行の人々に対して聊か慙愧の情なきを得ず。
— 瘠我慢の説 『瘠我慢の説』 青空文庫
より高きもの、より美しきもの、文学は光をもとめて永遠に暗夜をすすむ流浪者だ。
— 坂口安吾 『咢堂小論』 青空文庫
作例 · 標準
彼は定住を嫌い、現代の流浪者のように世界中を旅して暮らしている。
幻辭AI · gemini-2.5-pro
その街には、様々な事情を抱えた流浪者たちが集まっていた。
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砂漠の民は、古くから家畜と共に生きる流浪者であった。
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