行徳
ぎょうとく
名詞
標準
virtue gained by practising Buddhism
文例 · 用例
老妓だけを東京へ返し、わたし達はめい/\相手としての芸妓を一人ずつ連れ、その夜から八幡、船橋、行徳というような都人の思い及ばぬ平素で牡蠣殻の臭いのする海村を二三日遊び廻った。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
水落つ、たたと………‥灰色の亜鉛の屋根の繋留所、わが窓近き陰鬱に行徳ゆきの人はいま見つつ声なし、川むかひ、黄褐色の雲のもと、太皷ぞ鳴れる。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
原文には単に今年の七月初めと書いてあるが、その年の二月、行徳の浜に鯨が流れ寄ったという記事から想像すると、それは享保十九年の出来事であるらしい。
— 岡本綺堂 『西瓜』 青空文庫
又一説に曰く、此地行徳の入會地にて、八幡村民妄りに入るべかざるを以て、八幡不知と名づけたりと。
— 大町桂月 『千葉夜行記』 青空文庫
江戸川は、關宿より利根の本流とわかれ、寳珠花、野田、流山、市川、行徳を經て、海に入る、小利根とも稱す。
— 大町桂月 『春の郊外』 青空文庫
私も矢張、秋声氏の批評に同意する方だが、しかし、あの行徳に行くあたりの心持はよく書いてあつたと思つた。
— 田山録弥 『小説への二つの道』 青空文庫
)『八犬伝』の本道は大塚から市川・行徳・荒芽山と迂廻して穂北へ達する一線である。
— 内田魯庵 『八犬伝談余』 青空文庫
その中心点が大塚と行徳と荒芽山である。
— 内田魯庵 『八犬伝談余』 青空文庫