ついつい
ついつい
副詞頻度ランク #6195 · 青空 172 例
標準
unintentionally
文例 · 用例
「おまえ等は、福慈とは交際っていないのかい」 すると弟の岳神は言訳らしく「なにしろ自分の持山のことで忙しく、ついついご無沙汰をしております」 そのとき岳神の妻が傍から、ちょっと口を入れた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
別に見たくないという格段の理由がある訳でもなんでもないが、またわざわざ手数をして見に行きたいと思う程の特別な衝動に接する機会もなかったために、――云わば、あまり興味のない親類に無沙汰をすると同様な経過で、ついつい今まで折々は出逢いもした機会を、大して惜しいとも思わずに取外して来たのである。
— 寺田寅彦 『議会の印象』 青空文庫
それらの書物を通して見た老子は妙にじじむさいばかりか、何となく偽善者らしい勿体ぶった顔をしていて、どうも親しみを感ずる訳には行かないので、ついついおしまいまで通読する機会がなく、従って老子に関する概念さえなしにこの年月を過ごして来たのであった。
— 寺田寅彦 『変った話』 青空文庫
一体普通の道理から云うと年をとればうまいものを喰って栄養をよくした方がよさそうに思われるが、うまいものはついつい喰い過ぎる恐れがある。
— 寺田寅彦 『変った話』 青空文庫
講義も演習もいわば全く米の飯のようなもので、これなしに生きて行かれないことはよく知りながら、ついつい米の飯のおかげを忘れてしまって、ただ旨かった牛肉や鰻だけを食って生きて来たような気がするのであろう。
— 寺田寅彦 『科学に志す人へ』 青空文庫
大潮の日を選んであるので、流れは人数のわずかな遠泳隊をついつい引き潮の勢いに乗せて海へ曳いて行く。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
これまでにもなんべんかこれに関する記録を書いておきたいと思い立ったことはあったが、いざとなるといつでも何かしら自分の筆を渋らせるあるものがあるような気がして、ついついいつもそれなりになってしまうのであった。
— 寺田寅彦 『B教授の死』 青空文庫
もし、ほんの表面の薄い層だけ湿るようなやり方をしていると、芝の根がついつい欺されて甘やかされて、浅い上層だけに発達して来る。
— 寺田寅彦 『鑢屑』 青空文庫
作例 · 標準
ついつい、セール品を見ると衝動買いしてしまうんだ。
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疲れていると、ついつい甘いものに手が伸びてしまう。
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彼は、ついつい本音を漏らしてしまう癖がある。
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