検疫官
けんえきかん
名詞
標準
quarantine inspector
文例 · 用例
今にして当時を顧みれば、なお冷汗の背を湿おすを覚ゆるぞかし、安藤氏は代々薬屋にて、当時熱心なる自由党員なりしが、今は内務省|検疫官として頗る精励の聞えあるよし。
— 福田英子 『妾の半生涯』 青空文庫
「あれが検疫官のいる所なのだ」そう思った意識の活動が始まるや否や、葉子の頭は始めて生まれ代わったようにはっきりとなって行った。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
葉子のただならぬ姿には頓着なく、「もうすぐ検疫官がやって来るから、さっきの約束を頼みますよ。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
検疫官は絵島丸の検疫事務をすっかり年とった次位の医官に任せてしまって、自分は船長室で船長、事務長、葉子を相手に、話に花を咲かせながらトランプをいじり通した。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
あたりまえならば、なんとかかとか必ず苦情の持ち上がるべき英国風の小やかましい検疫もあっさり済んで放蕩者らしい血気盛りな検疫官は、船に来てから二時間そこそこできげんよく帰って行く事になった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
折り目正しい長めな紺の背広を着た検疫官はボートの舵座に立ち上がって、手欄から葉子と一緒に胸から上を乗り出した船長となお戯談を取りかわした。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
検疫官の目は事務長への挨拶もそこそこに、思いきり派手な装いを凝らした葉子のほうに吸い付けられるらしかった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
検疫官がその忙しい間にも何かしきりに物をいおうとした時、けたたましい汽笛が一抹の白煙を青空に揚げて鳴りはためき、船尾からはすさまじい推進機の震動が起こり始めた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
作例 · 標準
検疫官は、乗客が提出した健康申告書に不備がないか鋭い目でチェックする。
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空港の到着ロビーで、白い服を着た検疫官がサーモグラフィーを確認していた。
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彼女は検疫官として、海外からの病原体流入を水際で食い止める任務に就いている。
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