埴瓮
はにべ
名詞
標準
vessel made of clay
文例 · 用例
ハツバス・ダアダアは當時一流の埴瓮つくりはじめて、これを氣象情致の※に優れたる詩人に擲げ付け、自ら恥づることを知らざりき。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
これに充てむ素燒の、ああわが命、輕き小甕、誰が手か轉がしおける、想ひ見れば古りし代埴安姫が手すさびより、夏の日、一日、南の山そばにて製れる埴瓮の遺物――それかあらぬ。
— 蒲原有明 『春鳥集』 青空文庫
「どつちでも行かれますけ……」と、Kさんに尋ねられた老婆はにべもなく答へて、すたすたと歩いて行つた。
— 南部修太郎 『修道院の秋』 青空文庫
木村はその当時の模様をくわしく新聞紙や人のうわさで知り合わせていたので、乗り気になってその話に身を入れようとするのを、葉子はにべもなくさえぎって、「なんですねあなたは、貴夫人の話の腰を折ったりして、そんなごまかしくらいではだまされてはいませんよ。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
大切の御用談でござろうか」「主人と閑室にての差し向かい、いかようの用談やら我々すこしも存じ申さぬ」と、成景はにべなく言った。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
弁護士が約束の弁護料を請求すると、依頼人はにべもなく断わつた。
— 大正十四(一九二五)年 『茶話』 青空文庫
爺はにべもなく断られたが、どうして嬶と二人きりだと云わなかったのだろうと思えば忌々しくてならなかった。
— 金史良 『土城廊』 青空文庫
」と卜伝はにべもなく、「活ける人間の五臓を取って、薬を製するとは天魔|羅刹、南蛮人なら知らぬこと、本朝では汝一人!
— 国枝史郎 『神州纐纈城』 青空文庫
作例 · 標準
発掘された埴瓮は、当時の人々の生活を知る貴重な手がかりとなる。
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古墳から出土した装飾が施された埴瓮は、美術品としても価値が高い。
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粘土で作られた素朴な埴瓮が、博物館に展示されていた。
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