申し聞かす
もうしきかす
動詞
標準
文例 · 用例
捕役はなおも高びしゃに、「さような儀、なんじに申し聞かすすじではないッ!
— 乾雲坤竜の巻 『丹下左膳』 青空文庫
モンタギュー、其方は、此午後に、尚ほ申し聞かすこともあれば、裁判所フリータウンへ參向せい。
— ROMEO AND JULIET 『ロミオとヂュリエット』 青空文庫
さらばその御内でないものどもに、ちと申し聞かす事がある。
— 芥川龍之介 『邪宗門』 青空文庫
そこでおれが思うには、とてものことに金を借りてやろうと、世話人へそのことを言ったが、先の取次をした男が出て来て、御用でござりますかと言うから、道中にて胡麻の蠅のことを言い出して、路銀を二両ばかり貸してくれるように頼むと言ったら、竜太夫へ申し聞かすとて引込んだ。
— 京の夢おう坂の夢の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
「心得のために申し聞かすが、今日は重い用談があるによって、家内のものどもを邸に置けぬ。
— 久生十蘭 『無惨やな』 青空文庫
「いろいろむずかしい事がある、そのうち申し聞かすが、父の言葉を忘れずにつとめて呉れ」 しかしそう云った貞継が、間もなく病気で倒れたのである。
— 山本周五郎 『落ち梅記』 青空文庫
御覧の通りな、頭数の少ない一座、手前が名前人やら奥役やら座頭やら、すべてを兼ねてやっておりますので」「しからば申し聞かすが、今夜、その方たちの小屋より失火を出しておりながら、お上のお許しもまたず逃亡せんとするは不届き至極な奴、一座の重立った者三、四名、天領御役所まで引ッ立てるから左様心得ろッ。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫
ここで、罪状を申し聞かすから答弁してみい」五 暴客の暴言を浴びながら、善信はその前に神妙に坐っていた。
— 吉川英治 『親鸞』 青空文庫