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対の屋

たいのや
名詞
1
標準
side house (to the east, west, or north of a main residence; home to women, children and servants)
文例 · 用例
「どうしたの、こんなに今日は暑いのに早く格子をおろしたの」「お昼から西の対――寝殿の左右にある対の屋の一つ――のお嬢様が来ていらっしって碁を打っていらっしゃるのです」 と女房は言った。
空蝉 源氏物語 青空文庫
六条院でもその準備がされて、若菜の賀に使用された寝殿の西の離れに帳台を立て、そこに属した一二の対の屋、渡殿へかけて女房の部屋も割り当てた華麗な設けができていた。
若菜(上) 源氏物語 青空文庫
二条の院の対の屋を今は女房らの部屋などにも使わせることにしていたのであるが、それを片づけて殿上役人、五位の官人、院付きの人々の接待所にあてた。
若菜(上) 源氏物語 青空文庫
陰陽師どもは場所を変えて謹慎をせねばならぬと進言するので、院外の離れた家へ移すのは気がかりに思召され、明石夫人の北の町の一つの対の屋へ淑景舎の病室は移されることになった。
若菜(上) 源氏物語 青空文庫
こちらはただ大きい対の屋が二つと、そのほかは廊にして廻らせた座敷ばかりの建物であったから、廊座敷に祈祷の壇が幾つも築かれ、評判のよい祈祷僧は皆集められて祈っていた。
若菜(上) 源氏物語 青空文庫
その対の屋の方は真っ暗で、人気はないらしかった。
堀辰雄 曠野 青空文庫
男はそのとき思いがけず反対の側にある対の屋からかすかな灯の洩れているのを見つけた。
堀辰雄 曠野 青空文庫
最後に男の声がしたときは、もう女のいる対の屋からは遠のいて、向いの尼のいる対の屋の方へ近づき出しているらしかった。
堀辰雄 曠野 青空文庫
作例 · 標準
古い武家屋敷では、本邸の隣に「対の屋」と呼ばれる女性や子供たちが住む建物があった。
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