虫取り
むしとり
名詞
標準
insect catching
文例 · 用例
なるほど、そう言われてみると、神経過敏症が文学者の職業に役立ったり、家に落付かない性分の人が周旋業を始めて成功したり、虫取りの好きな子供が昆虫学者になったり、大腕白の子供が英雄になったり、いろいろその性質の活かし方によっては申し分のない役に立ちます。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
従って差し示す指尖も力なく、こゝらが春ならば鈴蘭が摘めるのにとか、夏ならば珍らしい虫取り菫があるのだがと、多くそういった追懐めいた句調になり勝ちです。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
私としても、虫取りの時から父の助手を勤めているのだから、幾分か成功の光栄を分有する権利があるわけであった。
— 堺利彦 『私の父』 青空文庫
虫取りの時には、粘土を水でネバネバにした奴を茶碗に入れておいて、葉裏や若芽にとまっている黒い小さい虫を見つけては、そのネバネバを附けた箸の先で、ソット苗にさわらないようにして取るのだった。
— 堺利彦 『私の父』 青空文庫
タケシはコンポBSのキーボードを叩き、テレビ画面をにらみながら、デバッギングと呼ばれる虫取りの作業に夢中になっていた。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
この頃アフリカから米国に輸入されております大変に安くてよく利く馬の皮膚の虫取り薬です。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
「僕はけふ窓の外を見ながら、『おや虫取り菫が咲いた』と何気なしに呟いたのです。
— 芥川龍之介 『河童』 青空文庫
すると僕の妹は急に顔色を変へたと思ふと、『どうせわたしは虫取り菫よ』と当り散らすぢやありませんか?
— 芥川龍之介 『河童』 青空文庫
作例 · 標準
夏休みになると、息子は虫取り網を抱えて朝早くから公園へ行く。
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田舎の祖父母の家で、一日中虫取りに熱中した思い出がある。
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珍しい蝶を捕まえようと、深い森の中で虫取りに勤しんだ。
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