諸城
しょじょう
名詞
標準
文例 · 用例
勿論、事実に於いて南部高信は津軽為信のために亡ぼされ、津軽郡中の南部方の諸城は奪取せられて居るのみならず、為信数代の祖大浦光信の母は、南部久慈備前守の女であり、以後数代南部信濃守と称して居る家柄であつたから、南部氏の津軽家に対し一族の裏切者として深怨を含んで居る事も無理のない事と思ふ。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
星野滞在中に一日|小諸城趾を見物に行った。
— 寺田寅彦 『あひると猿』 青空文庫
高郵、通泰、儀真の諸城、亦皆降り、北軍の艦船江上に往来し、旗鼓天を蔽うに至る。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
帝、江上の海舟も敵の用を為し、鎮江等諸城皆降るを聞きて、憂鬱して計を方孝孺に問う。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
翌日|復弥兵衛等は来って種々の点を責めたが、結局は要するに、会津や仙道諸城、即ち政宗が攻略蚕食した地を納め奉るが宜かろう、と好意的に諭したのである。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
されば氏郷は明日名生の城に引かかったが最期である、よしんば政宗が氏郷に斬って掛らずとも、傍観の態度を取るだけとしても、一揆方の諸城より斬って出たならば、蒲生勢は千手観音でも働ききれぬ場合に陥るのである。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
暮れきらないうちに、懐古園(小諸城阯)を逍遙する、樹木が多くて懐かしいが、風が吹いて肌寒かつた。
— 種田山頭火 『旅日記』 青空文庫
秀吉更に進んで、諸城を陥れんとして居る処に、勝家出馬の飛報を受け取ったのである。
— 菊池寛 『賤ヶ岳合戦』 青空文庫