瑰
瑰
名詞
標準
文例 · 用例
※瑰 陸奥のそとが浜つゞき、浪打ちかくる沙地の中などに、やさしく咲き出でたる※瑰の花の紅なる、あはれ深し。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
此を以て太祖の詩を賦せしむるごとに、其詩|婉美柔弱、豪壮|瑰偉の処無く、太祖多く喜ばず。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
足本國の外を踐まざる我徒に至りては、只だその瑰偉珍奇なるがために魂を褫はれぬれば、今|復たその髣髴をだに語ることを得ざるならん。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
そして霞亭の友|源瑰源先生」と云つてある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
源※瑰は未だ考へない。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
此が瑰の木は枝も葉も花も一切薔薇の木と異ならぬ。
— 長塚節 『佐渡が島』 青空文庫
見られはしないかと思つてみると美人は※瑰の花を手にした儘落した小豆飯には氣がつかぬ樣子である。
— 長塚節 『佐渡が島』 青空文庫
佐渡の形見として余の手に殘つたものは小木の宿屋の美人がともし灯のもとにゆかしがつた手帖の間の※瑰の花と此の草鞋とのみである。
— 長塚節 『佐渡が島』 青空文庫