無尽会社
むじんがいしゃ
名詞
標準
mutual aid or credit finance company
文例 · 用例
部屋の壁には、無尽会社の宣伝ポスター、たった一枚、他にはどこを見ても装飾らしいものがない。
— 太宰治 『グッド・バイ』 青空文庫
親父がかなり放慢政策をとっていたと見えて、五町歩の水田と三町歩の畑、二十町歩の山林のうち、半分は手放さなければ村の信用組合、F町の油屋――米穀肥料商――農工銀行、土地無尽会社、その他からの借財は返せなかった。
— 犬田卯 『瘤』 青空文庫
そこへもってきて、正確な小作米、畑年貢などが予期されないとすれば、信用組合、銀行、無尽会社への利払いでさえ容易のことではない。
— 犬田卯 『瘤』 青空文庫
つづいて田辺は農工銀行からも、無尽会社からも、年度替りを理由の催促を――それも前例を破って、いずれも元利合計……まるで破産の宣告でも受けるもののようだった。
— 犬田卯 『瘤』 青空文庫
話のはこび工合から、ひろ子はつれの男を、月掛無尽会社か何かそういう種類の会社の支店長であり、女はその部下の女集金人と判断した。
— 宮本百合子 『播州平野』 青空文庫
いや、あれはなんでも、昨年頃、小森が無尽会社の借金の抵当にトラックをとられて、商売が出来ず泣きそうに弱っていたのを、わたくしの家内が可哀そうに思って、金を貸してやったそうでありますが、わたくしは後で聞いて知った位で、もとより小森の事業にはなんの関係もありませんよ。
— 火野葦平 『糞尿譚』 青空文庫
どこかの岸に無尽会社の広告が立っていたことだ。
— 吉川英治 『随筆 新平家』 青空文庫
鼻下の微髯をヒレ酒の露にぬらして、拈華微笑的なふくみ笑クボを大幅な顔にたたえるところ、たれかが「無尽会社の社長さん」と敬称したのをぼくも初めはほんとにしていた程である。
— 吉川英治 『随筆 新平家』 青空文庫
作例 · 標準
戦前の日本では、庶民の資金調達手段として無尽会社が重要な役割を担っていた。
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彼は無尽会社から融資を受けて、事業を始めた。
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無尽会社の歴史を研究するゼミに参加した。
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