塞がり
ふさがり異読 ふたがり
名詞
標準
being closed
文例 · 用例
※が重くなって目が塞がりそうになる。
— リルケ Rainer Maria Rilke 『白』 青空文庫
君のような神経の少し遅鈍の方なら知らないこと――失敬失敬――僕はもう呼吸が塞がりそうになって、目がぐらぐらして来た。
— 国木田独歩 『郊外』 青空文庫
睫に額の汗つたひたるに、手の塞がりたれば、拭ひもあへで眼を塞ぎつ。
— 泉鏡花 『紫陽花』 青空文庫
その三年ののちは、さすがに八方|塞がりて、融通の道も絶えなむとせり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
ある時仏にも供え看護婦をもおごり、みんなで天丼を食べたことがあったが、それは仏が生前に食べたいと言うので、取ってみたが蓋を取って匂いをかいだばかりで食道はぴったり塞がり一箸も口へもって行くことができなかったのを思い出したからで、寝ついてからはずっと食慾がなかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
南軍誤って此を我砲となし、争って急に門に趨きしが、元より我が号砲ならざれば、門は塞がりたり。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
亮胸|塞がりて答うる能わず、哭して地に伏す。
— 幸田露伴 『運命』 青空文庫
のつそりハッと俯伏せしまゝ五体を濤と動がして、十兵衞めが生命はさ、さ、さし出しまする、と云ひし限り喉塞がりて言語絶え、岑閑とせし広座敷に何をか語る呼吸の響き幽にしてまた人の耳に徹しぬ。
— 幸田露伴 『五重塔』 青空文庫
作例 · 標準
大きな怪我のあと、ようやく傷口の塞がりが良くなってきたと医者に言われた。
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心の傷の塞がりには個人差があり、焦ってはいけない。
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「ようやく塞がりかけていたのに、また蒸し返すのか」と彼は苦々しく言った。
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標準
unlucky direction (in Onmyōdō; due to the presence of a god such as Ten'ichijin)
作例 · 標準
陰陽道において、塞がりの方向に進むのは災いをもたらすと信じられていた。
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旅に出る際、塞がりを避けるために「方違え」を行ってから目的地へ向かった。
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「今日は北が塞がりだから、寄り道をしてから行こう」と祖母が真面目な顔で言った。
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