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心張り

しんばり
名詞
1
標準
文例 · 用例
茶の間と若い人たちの寝る次の部屋との間の重い戸も締められて、心張り棒がさされてあった。
徳田秋声 足迹 青空文庫
と、聞いて文次は、手早くそこの戸へ心張りをくれると同時に光る眼で女を見すえて、「して、お前さんそれをしらせに駈け抜けて来てくれたってえわけですかえ?
林不忘 つづれ烏羽玉 青空文庫
現に、私がこの眼で見た、半世紀前の東京の下町の大金持でさへ、雨戸の内側に通しの大|閂をはめ込み、一枚々々は、外から絶對に外されないばかりでなく、棧と掛金と心張りで三ヶ所も留めて、更に犬を飼ひ、飛道具まで用意してありました。
鬼女 錢形平次捕物控 青空文庫
「締っていました」「桟か、心張りか。
お吉お雪 銭形平次捕物控 青空文庫
でも」「何か変ったことがあったのか」「心張りが逆になって、さわれば落ちるようになっていました。
お吉お雪 銭形平次捕物控 青空文庫
その首を絞めたのが、倅福松の前掛けだと判ると、親心の無分別で、あわてて自分の腰紐を解いて倅の前掛けと換え、それを納戸の抽斗の奥へ隠し、開いていた雨戸を締めて心張りまでした。
お吉お雪 銭形平次捕物控 青空文庫
ゆうべはお嬢さんが雨戸と窓を締めるのを確かに見届けていなすったそうです」「フーム」 平次は空耳を聴きながら、自分の手で戸を一枚一枚繰って見たり桟をおろしたり、心張りや掛金をかけてみたりしました。
仏敵 銭形平次捕物控 青空文庫
昨夜も酉刻半(七時)前によく締めたはずです――え、上下の桟と心張りで」「その心張りはどうなっていた」「縁側に落ちていましたよ。
権八の罪 銭形平次捕物控 青空文庫