キルケ
キルケ異読 キルケー
名詞
標準
Circe (Greek goddess)
文例 · 用例
キルケのごとくすべての人間を動物に化することもあるが、また反対にとんでもない食わせものの与太者を大人物に変化させることもできるのは天下周知の事実であって事新しく述べ立てるまでもないことであろう。
— 寺田寅彦 『ジャーナリズム雑感』 青空文庫
こは今こそ陸つゞきになりたれ、古のキルケが島にして、オヂツセウスが舟の着きしはこゝなり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
(ホメロスの詩に徴するに、トロヤの戰果てゝ後、希臘イタカ王オヂツセウスこの島に漂流せしに、妖婦キルケ舟中の一行を變じて豕となす、オヂツセウス神傳の藥草にて其妖術を破りぬといふ。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
この行進の中で最もあざやかな旗手はゼーレン・キルケゴールであろう。
— 中井正一 『美学入門』 青空文庫
希臘の古伝説には、オディスソイスが女神カリプソーの為めに、「オギギア」島に八年間、妖術者キルケの為めに一年間、止められしと云う事見ゆ。
— 高木敏雄 『比較神話学』 青空文庫
グルンドヴィグ、キルケガアルド、ヤアコップ・ビョオメ、アンゲルス・シレジウス、それからギョオテのファウストなどがある。
— ハンス・ランド Hans Land 『冬の王』 青空文庫
キルケの手管も、キクロオプスの禍も、己が言って聞せたのだ。
— FAUST. EINE TRAGODIE 『ファウスト』 青空文庫
もし彼に健全な良識がなかったならば、また彼女らの周囲で近代のキルケーどもからすでに多くの者が変形されてる不安な実例がなかったならば、彼も無事にのがれ得はしなかったろう。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫