尻尾を振る
しっぽをふる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to wag one's tail
文例 · 用例
南は高い粟|畑、重く垂れ下がつた穂波がしみじみ、雉猫の尻尾を振る、無数に寂しく、熱く。
— 北原白秋 『畑の祭』 青空文庫
――申すまでもない事で、円髷と銀杏返を見るたびに、杓を持って追掛けるのでは、色情狂を通り越して、人間離れがします、大道中で尻尾を振る犬と隔りはありません。
— 泉鏡花 『甲乙』 青空文庫
おれには、おれの頭にそむいて、尻尾を振るブルジョア的の取引気分があるんだ。
— 葉山嘉樹 『海に生くる人々』 青空文庫
後藤子爵が何らかの名目で金を与えたのもやはり同じ意味で、大杉を手馴ずけて犬とするツモリでもなかったろうし、また高が三百円かそこらの僅かばかりの目腐れ金に尻尾を振る大杉でもなかった。
— 内田魯庵 『最後の大杉』 青空文庫
それでいて御本人は尻尾を振るばっかりと来ていらあ」 スムールイの云う言葉は、ゴーリキイの感受性の鋭い心の中に落ちて、反響をおこし、その現実観察力と発育の肥料となった。
— ――幼年時代・少年時代・青年時代―― 『マクシム・ゴーリキイの伝記』 青空文庫
骨と皮ばかりになっている上に、鼻の頭がカラカラに乾いてしまって、瞳孔の開いた眼脂だらけの眼で悲しそうに吾輩を見上げているが尻尾を振る元気も無いらしい。
— 夢野久作 『超人鬚野博士』 青空文庫
あの小さい尻尾を振るのは彼を案内する信号である。
— 芥川龍之介 『保吉の手帳から』 青空文庫
ピーシチク わたしはどうも多血質でね、もう二度も卒中にやられているもんで、踊りはどだい無理なんだが、下世話にもいうとおり、おつきあいなら吠えないまでも、せめて尻尾を振るがよい――だからな。
— ――喜劇 四幕―― 『桜の園』 青空文庫
作例 · 標準
散歩に連れて行ってもらえるとわかった瞬間、犬は激しく尻尾を振った。
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生まれたばかりの仔犬が、短い尻尾を一生懸命振っている姿が愛らしい。
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エサをあげるふりをすると、犬は期待を込めた目で尻尾を振った。
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標準
to flatter
作例 · 標準
彼は出世のために、権力者の前で露骨に尻尾を振っている。
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自分の利益のためだけに相手に尻尾を振るような真似はしたくない.
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媚びを売って尻尾を振るのが上手い奴ほど、世渡りも上手いものだ。
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