福分
ふくぶん
名詞
標準
文例 · 用例
烏滸がましゅうござりますが、従って手前どもも、太夫様の福分、徳分、未曾有の御人気の、はや幾分かおこぼれを頂戴いたしたも同じ儀で、かような心嬉しい事はござりませぬ。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
烏滸がましうござりますが、従つて手前どもも、太夫様の福分、徳分、未曾有の御人気の、はや幾分かおこぼれを頂戴いたしたも同じ儀で、恁やうな心嬉しい事はござりませぬ。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
好いのが出ましたら些御福分けをなすって下さいまし。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
福分の大なることは平清盛の如きは少い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
世には大なる福分を有しながら慳貪鄙吝の性癖のために、少しも分福の行爲に出でないで、憂は他人に分つとも、好い事は一人で占めようといふが如き人物もある。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
商業者としては、店員や使用人や關係者や取引者に對して、常に自己の福分を頒ち與ふるの覺悟と行爲とを有する時は、自然と此等の人々は、其主人の爲に福運の來り到らんことを望むのであるから、人望の歸するところは天意これに傾く道理で、其の人は必らず福運の來到を受くるに至るのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
有福といふことには善も惡も無く可も否も無いが、惜福分福は皆嘉尚す可きことである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
福分の大なること平清盛(平安末期の武将、平氏政権を打ち立てた)のような人は少ない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫