語るに足る
かたるにたる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to be worth telling
文例 · 用例
其三 村家 わが来り投ぜしところは、都門を離るゝ事遠からずと雖、又た以て幽栖の情を語るに足るべし。
— 北村透谷 『客居偶録』 青空文庫
が、「一見して気象に惚れ込んだ、共に人生を語るに足ると信じたのだ、」と深く思込んだ気色だった。
— 内田魯庵 『二葉亭余談』 青空文庫
二葉亭は徳永とは初対面であったが、徳永の人物を臂を把って共に語るに足ると思込み、その報酬は漸く東京の一家を支うに過ぎない位であったが、極めて束縛されない寛大な条件を徳として、予ての素志を貫ぬく足掛りには持って来いであると喜んで快諾した。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
一般人の生活水準の低下と社会的自主性の低減は、日本のブルジョア文学の独特な伝統が、ヨーロッパのイッヒ・ロマンとはまた異った歴史性をもつ私小説について自我の啓発、探求をもとめているにかかわらず、遂に芸術の中に語るに足るだけの自我の内容と発動とを、作家生活の実質から喪失させてしまっているのであった。
— 宮本百合子 『文学における今日の日本的なるもの』 青空文庫
われは逍遙子が我を以て共に醫道を語るに足るものとなすや、あらずやを知らず。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
そういう人々こそ共に怪奇を語るに足る人々である。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
かえりみて我が身の出処たる古学社会を見れば、その愚鈍暗黒なる、ともに語るに足るべき者なく、ひそかにこれを目下に見下して愍笑するのみ。
— 福沢諭吉 『成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ』 青空文庫
しかし、世間には語るに足る相手が稀なために、結局は当人と材料と二者だけの世界に入ってしまう。
— 北大路魯山人 『道は次第に狭し』 青空文庫
作例 · 標準
「うん、このワインの歴史は、ワイン愛好家にとって語るに足るロマンがあるね」
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地味な仕事かもしれないが、そこには語るに足る職人のこだわりが詰まっている。
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彼の失敗談は、単なる笑い話ではなく、人生訓として語るに足る重みがあった。
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