投書欄
とうしょらん
名詞
標準
readers' column
文例 · 用例
ある有名な日本の歴史家がその著書の中に「朝鮮征伐」という文字を使ったのが甚だ不都合だと云って、某新聞の投書欄でひどく腹を立てた人があった。
— 寺田寅彦 『雑記帳より(1)』 青空文庫
また、そのすぐ次に、やっぱり柏木の叔父さんにすすめられて、「春日町」という綴方を投書したところが、こんどは投書欄では無しに、雑誌の一ばんはじめのペエジに、大きな活字で掲載せられて居りました。
— 太宰治 『千代女』 青空文庫
「この男は世の中に怖いものがないのであろうか」 弓子はピシャリと小郷の顔を撲りたい衝動を感じながら、「それから、もう一つ投書が来てるんですが……」「あはは……小郷虎吉ついに投書欄の人気者になったか」「投書の内容は、実は……」 居並ぶ芸者や舞妓の顔を、素早く見廻して、弓子はズバリと言った。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
さうした方面のことに就いては何も知らない私は、時々雑誌の投書欄に道子の名前が出てゐるのを見せられてゐるだけで、一度も読んで見たこともない癖に、何となく道子のさういふ腕には内心怖れを感じてゐたのです。
— 牧野信一 『砂浜』 青空文庫
当時の文壇の唯一舞台であった『読売新聞』の投書欄に「蛙の説」というを寄稿したのはマダ東校(今の医科大学)に入学したばかりであった。
— 内田魯庵 『鴎外博士の追憶』 青空文庫
その頃の『読売新聞』の投書欄は当時の唯一の文芸場であって、前島和橋、南新二、琴通舎康楽、高畠藍泉というような当時の名流が盛んに寄書して紙面を賑わしていた。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
「まどき」は最う三十年も前に死んでしまったが、当時の『読売新聞』投書欄の愛読者は今でも「まどき」の名を記憶しているだろう。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
「まどき」が盛んに『読売』の投書欄を賑わして殆んど独擅場の観があった頃、中坂思案外史の名がポツポツ投書欄に見え出した。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
作例 · 標準
地元の新聞には、読者からの意見を掲載する投書欄がある。
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彼の率直な意見は、新聞の投書欄に掲載され、大きな反響を呼んだ。
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私はよく、人々の多様な考えを知るために雑誌の投書欄を読んでいる。
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