煽り立てる
あおりたてる
動詞-一段動詞-他動詞
標準
to flap strongly
文例 · 用例
「そんな人生に消極的な気持ちのあなたが僕のような煮え切らない青年に、英雄的な勇気を煽り立てるなんてあなたにそんな資格はありませんね」 復一は何にとも知れない怒りを覚えた。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
ことに、事件の開始早々にもかかわらず、もう、愚にもつかない実際家出の探偵小説家を掴まえてきて、それにくだくだしい推理談的な感想を述べさせているところなどを見ると、降矢木一族の底知れない神秘と関聯させて、この事件をジャーナリスチックにも、煽り立てる心算のように思われた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
「それゆえ若かさを惜しめと申すのじゃ」 と、片里は少人の心持が、自分の思う方へと傾いてゆくのに益々よろこばされて、煽り立てるように言うのでした。
— 三上於兎吉 『艶容万年若衆』 青空文庫
文久元年の六月を迎えるころで、さかんな排外熱は全国の人の心を煽り立てるばかりであった。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
むやみと攘夷なんてことを煽り立てるものがあるから、こんな目にあう。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
お清を前にして酔っ払ってゆくことは、捨鉢な好奇な気持を煽り立てる力となったが、お清が室から出ていった後は、どうにも出来ない淋しさに囚えられた。
— 豊島与志雄 『反抗』 青空文庫
大塚先生の講義はその熱烈な好学心をひしひしと我々の胸に感じさせ、我々の学問への熱情を知らず知らずに煽り立てるようなものであったが、それに対して岡倉先生の講義は、同じく熱烈ではあるがしかし好学心ではなくして芸術への愛を我々に吹き込むようなものであった。
— 和辻哲郎 『岡倉先生の思い出』 青空文庫
じつと俯向きながら自分の美しい處女期がもう粉微塵になるのを期待するやうな、慘たらしい氣持を考へると、私はあたりから理由もない怒りが私を煽り立てるやうな氣がした。
— 室生犀星 『蒼白き巣窟』 青空文庫
作例 · 標準
歴史的な出来事は現在に影響を与えている。
文化的な多様性は社会の財産だ。
伝統の継承と革新のバランスが課題である。
歴史的遺産の保存に力が入れられている。