痃癖
けんぺき
名詞
標準
文例 · 用例
かぎようによってはむれるような厭な匂いであるが、生生の気の溢れている青葉の匂いが漂うていて、読書に疲れた頭を休めるには適している晩であったが、なんだか不安で厭で、歩くと左の痃癖のあたりが張るように痛くて歩くのが苦しかった。
— 田中貢太郎 『雀が森の怪異』 青空文庫
」 と八千代さんは郷里のお母さんが大の痃癖持ちだから、この頃の女子大学生にしては能く気がつく。
— 佐々木邦 『好人物』 青空文庫
」 片手を開いて、肱で肩癖の手つきになり、ばらばらと主税の目前へ揉み立てる。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
すぐに肩癖は解れた、と見えて、若い人は、隣の桟敷際へ戻って来て、廊下へ支膝、以前のごとし。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
肩癖を打つ若衆の手許が、妙に下腹にこたえた。
— 夢野久作 『斬られたさに』 青空文庫
それで毎日毎夜勉強を重ねたものですから、大分に肩が凝り、肩癖風を引いてどうにも仕方がないものですから、自分自ら血を取り、それからラサ府のシナ人の売薬店へ薬を買いに行って服みましたところがさっそく癒りました。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫