中原の鹿
ちゅうげんのしか
名詞
標準
the aim (in a campaign)
文例 · 用例
それも烏江を渡って、江東の健児を糾合して、再び中原の鹿を争った後でなら、仕方がないですよ。
— 芥川龍之介 『英雄の器』 青空文庫
彼は、より朴素なる張良にして、此は、より老猾なる范増なれども、共に源氏の胄子を擁し、大勢に乗じて中原の鹿を争はしめたるに於ては、遂に其帰趣を同くせずンばあらず。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
若し彼にして決然として、頼朝の挑戦に応ぜしならば、木曾の眠獅と蛭ヶ小島の臥竜との敢戦は、更に幾倍の偉観をきはめしなるべく、天下は漢末の如く三分せられしなるべく、而して中原の鹿誰が手に落つべき乎は未俄に断ずべからざりしなるべし。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
然りと雖も、彼と頼朝とが、相応呼して、猟し得たる中原の鹿は、果して何人の手中にか落ちむとする。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
池田 (そっと森を小突いて)それを税所が、めでたく中原の鹿を射て、この春いよいよ華燭の典を挙げた時には、なあ森、白状するが、少々|嫉けたなあ。
— 林不忘 『稲生播磨守』 青空文庫
「ふん、如何に中原の鹿を射当てた果報者じゃとて、新役は新役、何もそうお高く留まらずとも、古参一同に年賀の礼ぐらい言われぬはずはござるまいッ!
— 新版大岡政談 『魔像』 青空文庫
ああ中原の鹿、またなにびとの手にか帰せん。
— 井上円了 『西航日録』 青空文庫
この自分を目すに、いつか、中原の鹿を追う好敵手!
— 婆娑羅帖 『私本太平記』 青空文庫
作例 · 標準
多くの群雄が天下を狙い、「中原の鹿」を追う時代がありました。
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彼の野望は、「中原の鹿」を捕らえ、天下を統一することでした。
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「彼こそが、この国の『中原の鹿』を手にする者だろう!」
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