金壷
かなつぼ
名詞
標準
metal jar
文例 · 用例
そこで、ふらついている、気の遠くなっている、すべてに興味を失った、かなつぼ眼を開いて見ると、今までは汽車の箱に詰め込まれて、上下四方とも四角に仕切られていた限界が、はっと云う間に、一本筋の往還を沿うて、十丁ばかり飛んで行った。
— 夏目漱石 『坑夫』 青空文庫
かなつぼまなこのなま白い婆さんが紅白の綿を幾枚も頭にのせて坐つてゐる。
— 中勘助 『銀の匙』 青空文庫
かなつぼ眼に青髯のあとが濃い。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
いつのまにやら、将門と伏見掾との間に、話し合いが出来ていたのかも知れぬぞ」 隆は、ずんぐり短い体を振って、しきりに、かなつぼ眼を、あたりへ動かした。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
毛の薄い描き眉、かなつぼ眼。
— 吉川英治 『新・水滸伝』 青空文庫
色の黒いところに疱瘡の痕があって、かなつぼ眼の鼻大という不縹緻者であった。
— 第三分冊 『新書太閤記』 青空文庫
見ると野袴に、朱房のついた寒竹の鞭を持ち、かなつぼ眼を光らした中年の武家で、馬から降りた途端に万太郎と顔を見合せて、互いに、疑惑の目をからみ合せましたが、ふイと向うへ歩き出して、「やっ、お嬢様ここにおいででございましたか」「久米之丞様、よく見つかりましたこと」「ひどいお方じゃ。
— 吉川英治 『江戸三国志』 青空文庫
油蝉みたいな黒い皮膚をし、かなつぼ眼というのか、眼のくぼが凹んでいて、高い眉骨の下から、眸がぴかぴかしている。
— 円明の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
作例 · 標準
先祖代々伝わる金壷には、家宝の小判がしまってあるらしい。
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発掘調査で、古い金壷が見つかった。
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この金壷、ずっしりと重みがあって、中身が気になる。
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貴重品は、この頑丈な金壷に入れておくと安心だ。
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