捨御
捨御
名詞
標準
文例 · 用例
御取捨御自由に願います。
— 寺田寅彦 『二科狂想行進曲』 青空文庫
一方は農夫、一方は切捨御免、成敗勝手次第のお武家である上に、挑みかかった方が、また一刀両断、無礼打ちにされても文句の言えぬその農民の農馬であってあれば、結果は元より歴然。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
今日満足な欧人で音さえ立てずば放捨御免など主唱する者なく、上流また真面目な人はその話さえせぬ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
「文芸春秋」二月号に「切り捨御免」の一文を寄す。
— 芥川龍之介 『八宝飯』 青空文庫
切捨御免を許されている武士たちでありました。
— 道庵と鰡八の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
つまり、近来、浪人と称するものが、或いは水戸家の浪人とか、新徴組とかいって、相当の資産ありそうな家へ無心に押しかけて、迷惑をかけ、追々増長して、或いは勅命だとかなんとかいって、横行するのにてこずった揚句、左様な者に対して斬捨御免を表示したものである。
— 畜生谷の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
シモタ屋に料理茶屋、迷惑千万、火事場見物、切捨御免。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
侍は両刀を腰に横たえて、天下の良民たる町人・百姓等を低く眼下に見下ろし、素町人・土百姓と軽蔑して、場合によっては斬捨御免という程の権力をも有したものであった。
— 喜田貞吉 『「特殊部落」と云う名称について』 青空文庫