犬好き
いぬずき
形容動詞
標準
文例 · 用例
こちらにいる時分、時折葉子が来ていた家で、犬好きなマダムと懇意にしていた。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
カロラインが部屋を飛び出しながら、またレックスが悪戯をしたんだと叫ぶと、犬好きのファニーは無気になって大きな声で「レックスがそんなことをするもんですか。
— 有島武郎 『フランセスの顔』 青空文庫
飼犬にとつてこんな迷惑なことはあるまいが、世間の犬好きは自分の腹が痛む場合には、急場の買ひ薬を先づ犬に嘗めさせることを忘れなかつた。
— 大正十五(一九二六)年 『茶話』 青空文庫
「犬は犬好きの人を知ってるというが、ほんとうですね」 と、幾度追っても私の側を離れない犬を見ながらK―君が云った。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
這般な議論はでも可いが、処で此高時殿が大の闘犬好きで其お庇で我々は大分進歩した。
— 内田魯庵 『犬物語』 青空文庫
「犬は犬好きの人を知つてるといふが、ほんたうですね。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
犬好きの少年も太郎も可愛いと思います。
— 一九四五年(昭和二十年) 『獄中への手紙』 青空文庫
時々新聞でよい番犬の広告を見たり、犬好きの従弟の話をきいたりすると、それでも種々の空想が湧いた。
— 宮本百合子 『犬のはじまり』 青空文庫