慈恩
じおん
名詞
標準
文例 · 用例
この周游された寺院の中に、玄奘三藏と特別の關係ある、晉昌坊の大慈恩寺や、不空三藏と特別の關係ある、靖善坊の大興善寺等の存すべきは殆ど疑を容れぬ。
— 桑原隲蔵 『大師の入唐』 青空文庫
北宋の錢易の『南部新書』戊に、長安戲場多集于慈恩、小者在青龍、其次薦福・永壽。
— 桑原隲蔵 『大師の入唐』 青空文庫
佛書の中天台と慈恩と一行とは別に一格ある用意の書なり此の三書は尤も大事なり一行の書は易老子の如し慈恩の文は楊子法言太玄經の如し天台の書に又一格あり此の三書の格は甚深の口傳あるべし唯授一人の祕法なり筆示すべからず云々とあるは是れ其の獨得を言明せる者なり。
— 内藤湖南 『敬首和尚の典籍概見』 青空文庫
宇宙一切の極微分子に悉く活動の気を吹き込みて霊妙の動作をなさしむるその遍在の精力こそ、目視るべからずしてしかも慈恩の行き渡れる者なれば何時の世までも信ずべきなれ、然るに今やこの精力に無慈悲なる裁判の意味があって、人々の先祖の汚れ、先祖の罪の為に、終末の厳罰を下すのだと云う如く信ずるに至った。
— シモン・ニューコム 『暗黒星』 青空文庫
慈恩寺の碑文 私はもう一つ碑文を書いたことがある。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
いまは埼玉県の岩槻市に編入されたが、慈恩寺という村があった。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
昔の寺領で、同じ名の慈恩寺と呼ぶ天台宗の寺があった。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫
その慈恩寺の坊さんで、内務省の事務なども手伝っていた若いハイカラな坊さんで、始終私の所に来る人があった。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫