非の打ち所
ひのうちどころ
表現名詞
標準
fault
文例 · 用例
しかし、整然とした威儀を正した食卓で、紳士淑女がなに一つ非の打ち所のない典雅さでフォークを使っている真最中に於てでも、いきなりパンだけは手掴みだ。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
美しく品位のある顔かたち、学問才芸と家政の切りまわし、夫に仕え、子供を教育する仕方、何ひとつ非の打ち所はなかった。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
一通は自分の弟宛で、お別れのためのものであり、もう一通は、首都にいる高官宛で、非の打ち所のない嘆願状である。
— 一つの追憶 『勇子』 青空文庫
樹木家屋の遠近濃淡漁舟人馬の往来坐臥、皆狩野の規矩に準り、一点の非の打ち所もない。
— 国枝史郎 『北斎と幽霊』 青空文庫
」 すべての銅製の料理器具を非の打ち所がないように充分に世話をし注意を払って保持することはできない。
— A TREATISE ON ADULTERATIONS OF FOOD, AND CULINARY POISONS 『食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)』 青空文庫
「北部の部族が盛んになるに伴ってこのアスクレピオス神はホオメロス(紀元前8世紀)の詩においては非の打ち所のない医師からもっと堂々たるものになり、陸上でエピダウロスに来て海上を東に向ってコス島に運ばれた。
— イェール大学で1913年に行った一連の講義 『近代医学の興隆』 青空文庫
したがって論理的な構成には非の打ち所が無く、当時の概念では疑いが無い自明の理であると見做されていたので、多くの研究者や臨床家が形式主義のこの完成の呪文の下に服従して、「規範」を絶対に正しい神託と認めたのは驚くべきことであろうか?
— イェール大学で1913年に行った一連の講義 『近代医学の興隆』 青空文庫
「解剖における彼の稀な巧みさ速さ、他の人の研究を評価するにあたっての真理および正義にたいする彼の非の打ち所が無い愛、彼の広範な学識および豊富な古典的なスタイルまたは率直な常識および人間的な講演、のどれを尊敬すべきかを言うのは困難である。
— イェール大学で1913年に行った一連の講義 『近代医学の興隆』 青空文庫
作例 · 標準
「今回の彼の仕事ぶりには、非の打ち所を見つけるのが難しいほど完璧だ」と部長が褒めた。
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完璧主義の彼女は、自分の作品にわずかな非の打ち所も残したくないと細部に拘っている。
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論理的に構成された彼のプレゼンには、反論するための非の打ち所が全くなかった。
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