限り無い
かぎりない
形容詞
標準
文例 · 用例
吉田を送り出して部屋の中へ戻ると、彼女は急に、限り無い寂しさの中へ突き落とされた。
— 佐左木俊郎 『機関車』 青空文庫
限り無い精力と、巨万の富と、行き届いた化粧法とに飽満した、百パーセントの魅惑そのものの寝姿である……ことに、その腮から頸すじへかけた肉線の水々しいこと……。
— 夢野久作 『一足お先に』 青空文庫
その袋をあけて見ろ」 春夫さんが机の上に袋をあけると、中から青だの赤だの白だの紫だの金だの銀だの、数限り無い南京玉が机上一面にバラバラと散らばって床の上にこぼれました。
— 夢野久作 『クチマネ』 青空文庫
(下略)」 つまり恋しい笹千代も恩愛限り無い吉丸さえ、彼は失って了ったのであった。
— 国枝史郎 『高島異誌』 青空文庫
捕えれば消えも仕そうな陰影と陰影との限り無い錯綜である。
— 宮本百合子 『無題』 青空文庫
或る距離を置いてそれをじっと見つめていると、それにもはや近づけないことを知ると、限り無い悲しみの情が湧いてきた。
— 豊島与志雄 『蘇生』 青空文庫
壮快限り無い甲板の驟雨浴に真似られぬが、自己流の驟雨浴なら出来ぬことは無い。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
そのことに対する私どもの感謝の念は限り無いものでありますが、それが限りないものであればあるだけ、それを此処で言葉の上だけで述べるような軽薄さをしたくありません。
— 三好十郎 『猿の図』 青空文庫