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逢著

逢著
名詞
1
標準
文例 · 用例
この対話を聞いた時に、私はなんだか非常に恐ろしい事実に逢著したような気がした。
寺田寅彦 柿の種 青空文庫
此時柏軒は端なく一の難関に逢著した。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
わたくしは読んで此に至つて始て関藤の文字に逢著したのである。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
やがて向ひ側にある父の顏を見るや其側こひしく、碧梧桐の背を通り拔け牛伴のうしろより進まんとし、忽ち鳴雪翁の髯に逢著して泣き/\走り返る。
子規 闇汁圖解 青空文庫
さう言ふ苛烈な經驗をした人々よりも、も一つ先にのり出して、自分の書き列ねてゐる語をつきつめて行つて、どうしても逢著しなければならぬ新しい境地を、ちらつと見ると言ふ處まで達したのが文學者のある者である。
折口信夫 文學を愛づる心 青空文庫
其に逢著する力は情熱でなく、自然を人間化する機智である。
万葉集以後の歌風の見わたし 短歌本質成立の時代 青空文庫
おし  をしもし  けたしいまし  しまし神代巻以下まだ、神代の匂ひの失せない時代の記事を見ると、押・忍或は圧の字を上に据ゑた熟字に逢著することが多い。
――語尾「し」の発生―― 形容詞の論 青空文庫
やつと逢著したのが、卅八年三月の「乳姉妹」である。
折口信夫 戞々たり 車上の優人 青空文庫