長火鉢
ながひばち
名詞
標準
oblong brazier
文例 · 用例
夫が仰向いて長火鉢の上の柱時計をみながら飛び出した喉豆に掛けた声で「七時かあ」と云つた。
— ――飜弄さる 『蜻蛉』 青空文庫
お半が、 「三月も旅へ出ていてやっと帰って来て呉れたかと思うと、まだお帰ンなさいとも云わないのに、また左様ならなのね」 石松、長火鉢の処で銭を廻したりなんかして居る。
— 山中貞雄 『森の石松』 青空文庫
(F・O) =(F・I)五郎蔵の家 五郎蔵が、長火鉢の前で煙草吹かして居ると、児分の甲、慌ただしく帰って来て、 五郎蔵に向い、T「親分!
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
(F・O) =(F・I)五郎蔵の家 長火鉢の前に坐って、御機嫌斜めの五郎蔵親分ブリブリ怒って居る。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
半次は長火鉢の前で、之も黙って煙草吹かして居る。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
長火鉢の前でニヤニヤ笑って居るなりひら小僧。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
長火鉢に寄っかかッて胸算用に余念もなかった主人が驚いてこちらを向く暇もなく、広い土間を三歩ばかりに大股に歩いて、主人の鼻先に突ったッた男は年ごろ三十にはまだ二ツ三ツ足らざるべく、洋服、脚絆、草鞋の旅装で鳥打ち帽をかぶり、右の手に蝙蝠傘を携え、左に小さな革包を持ってそれをわきに抱いていた。
— 国木田独歩 『忘れえぬ人々』 青空文庫
上がり口の四畳半が玄関なり茶の間なり長火鉢これに伴なう一式が並べてある。
— 国木田独歩 『二老人』 青空文庫
作例 · 標準
祖父の家には、年季の入った長火鉢が置いてある。
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冬の夜は、長火鉢を囲んで家族団らんの時間を過ごした。
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長火鉢の炭火で、餅を焼いて食べた。
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