弘法麦
こうぼうむぎ
名詞
標準
文例 · 用例
庭には何もないと言っても、この海辺に多い弘法麦だけは疎らに砂の上に穂を垂れていた。
— 芥川龍之介 『海のほとり』 青空文庫
」 僕等は弘法麦の茂みを避け避け、(滴をためた弘法麦の中へうっかり足を踏み入れると、ふくら脛の痒くなるのに閉口したから。
— 芥川龍之介 『海のほとり』 青空文庫
「この辺に生えている草は弘法麦じゃないね。
— 芥川龍之介 『海のほとり』 青空文庫
道は宿へ辿り着くためには、弘法麦や防風の生えた砂山を一つ越えなければならぬ。
— 芥川龍之介 『微笑』 青空文庫
」 僕は彼の言葉の通り、弘法麦の枯れ枯れになった砂の中へ片手を差しこんで見た。
— 芥川龍之介 『彼』 青空文庫