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持ち口

もちぐち
名詞
1
標準
文例 · 用例
私が差出した手紙と聖書をちらりと見たが、別に受取ろうともしないまま、心持ち口籠もって云った。
夢野久作 暗黒公使 青空文庫
そうなって来ると、整然としていた部署も乱れがちになり、持ち口/\が定めてあってもその通りには行われず、手のあいているものは何でも手伝うと云うようになる。
谷崎潤一郎 武州公秘話 青空文庫
坂本は庭に出て、今工事を片付けて持口に附いた同心共を見張つてゐた。
森鴎外 大塩平八郎 青空文庫
定番、大番、加番の集まつた所で、土井は正九つ時に城内を巡見するから、それまでに各持口を固めるやうにと言ひ付けた。
森鴎外 大塩平八郎 青空文庫
坤に開いてゐる城の大手は土井の持口である。
森鴎外 大塩平八郎 青空文庫
夜に入つてからは、城の内外の持口々々に篝火を焚き連ねて、炎焔天を焦すのであつた。
森鴎外 大塩平八郎 青空文庫
井楼、矢倉、隙間もなく立置き、持口々々に大将家々の旗をなびかし、馬印、色々様々にあつて、風に翻り粧ひ、芳野立田の花紅葉にやたとへん。
菊池寛 小田原陣 青空文庫
浮田秀家の陣所の前が北条十郎氏房の持口に当つてゐた。
坂口安吾 二流の人 青空文庫