急ごしらえ
きゅうごしらえ
名詞-の形容詞形容動詞名詞
標準
hastily constructed
文例 · 用例
急ごしらえの坊主の誦経が、いかに声高く樹々の間にひびき渡ろうとも、それによって自ら望まない死者が安らかに成仏しようとは信じられるか!
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
帝都座の裏の若松屋という、バラックではないが急ごしらえの二階建の家も、その一つであった。
— 太宰治 『眉山』 青空文庫
奥へ連れて行かれる時に、店の柱へ二の腕をそっと強く打ちつけて、急ごしらえの痣をこしらえまして……。
— 岡本綺堂 『鼠』 青空文庫
そこは釜石に近い某と云う港町であったが、数日前に襲って来た海嘯のために、この港町も一嘗にせられているので、見るかぎり荒涼としている中に、点々として黒い物のあるのは急ごしらえの豚小屋のような小家であった。
— 田中貢太郎 『海嘯のあと』 青空文庫
なんだと思って見てみますとね、禁酒会の大道演説で、大きな旗が二三本立っていて、急ごしらえのテーブルに突っ立って、夢中になって演説している人があるんですの。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
よしんば工場委員会の文化部員や、工場新聞発行者たちに説明されたにしろ、急ごしらえに大衆の要求を発見し、それを現実にまとめて働きかけることはほとんど不可能事である。
— 宮本百合子 『五ヵ年計画とソヴェトの芸術』 青空文庫
西の端の座敷を急ごしらえの居間にして宮はおいでになるのである。
— 夕霧一 『源氏物語』 青空文庫
これも用心のために、一、二の例外はあるということにして、実は、大多数の演出家も脚本作家も、情熱や才能はともかく、実際の仕事の上では、可なり手を抜いている、言葉がわるければ、急ごしらえの仕事をしすぎることはたしかのようです。
— 岸田國士 『あるニュウ・フェイスへの手紙』 青空文庫
作例 · 標準
急ごしらえの会議室だったが、思ったより快適に過ごせた。
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連休直前の急な依頼で、急ごしらえの企画書を作成することになった。
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「わぁ、このお弁当、急ごしらえとは思えない美味しさだね!」
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台風接近のため、急ごしらえの避難所が各地に開設された。
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