活殺自在
かっさつじざい
名詞
標準
the power of life or death
文例 · 用例
筋も筋だが、その段取り、そのやま、その明暗、その背景の取り方、その光線の扱ひ方、人物の出し入れ、クロオズアツプやフラツシユバツクの用ゐ方、全く映畫的なもののすべてが活殺自在に少しの無駄もなくそこに操られてゐる。
— 南部修太郎 『文藝作品の映畫化』 青空文庫
理想に囚はれず実際に役せられず、超然として心を物外に居きながら敢然として身を物内に投じて活殺自在の働きを為し得る真人間は存外少ない、否殆どないが、僕の見た男は則ち其人たるに庶幾い、男は敢て他人を模倣しない、又他人の模倣を許さぬ、後藤新平は頂天立地一個の後藤新平である。
— 東海道線 『旅日記』 青空文庫
なにしろサキは正体もなにもわからんバケ物のような「生命」の親玉で、活殺自在でまるで歯も立たなければ、いくらもがいてみたところでなんのてごたえもなく、唯、もうわれわれはその飜弄されるままに動いてるより他に道はないのだ。
— ――最近の心境を語る―― 『変なあたま』 青空文庫
十九になった錦子は、小暗い木蔭の道路での、美妙斎の肘の小突き工合や、指の握りかた、その他のあしらいの荒っぽさや、丁寧さが、女の心を掴むのに、活殺自在であることを、なんとなく感知した。
— 長谷川時雨 『田沢稲船』 青空文庫
おだやかな眉弓の下にある両眼は、所謂「目玉の成田屋」ときく通り、驚くべき活殺自在の運動を有った二重瞼の巨眼であって、両眼は離れずにむしろ近寄っている。
— 高村光太郎 『九代目団十郎の首』 青空文庫
そうしている間に、かれらは絶対的権力によってあらゆるデータを集め、活殺自在の剣を揮うと同時に、貴重なる資料に関する知識を習得したことも事実である。
— 嶋中雄作 『日本出版協会論』 青空文庫
四人の漁夫は、一列になって刳舟の底へあぐらをかき、教授の拳銃の筒先の活殺自在な調整に従って、舟の速度と方向を変えてゆくのだった。
— 久生十蘭 『地底獣国』 青空文庫
へん、当代太宰治の声色を使わせたら、活殺自在の舌|捌き、まず乃公の右に出る者はあるまいて。
— 小山清 『メフィスト』 青空文庫
作例 · 標準
あの名医は、患者の活殺自在の権限を与えられている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
企業の命運を握る経営者は、人事において活殺自在の裁量を持つ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼の采配は活殺自在で、試合の流れを完全に支配していた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash