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枝振り

えだぶり
名詞
1
標準
文例 · 用例
枝振りのいい松に、頭を五分がりにした、丸々しいツツジや、梅などで囲んだ小池があって、筧からの水がいきおい込んで落ちている。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
周りは小さい丘や築山の名残りをとゞめた高みになつてゐて、相当な庭園だつた証拠には、楓とか百日紅とかいふ観賞樹の木の太さに、庭師の躾けが残つた枝振りで察しられた。
岡本かの子 夏の夜の夢 青空文庫
今は埋められて金蓮花の畑地にした平地の上に架かっている切石の橋や、枝振りよく枯れて立っている亀島の松によって、庭園は相当凝った、小堀遠州系の池泉廻遊式であったことが想像される。
岡本かの子 唇草 青空文庫
丘の表面には萱、えにしだ、野|薔薇などが豊かに生い茂り、緻密な色彩を交ぜ奇矯な枝振りを這わせて丘の隅々までも丹念な絵と素朴な詩とを織り込んで居る。
岡本かの子 ガルスワーシーの家 青空文庫
私たち活花を活けるときによく経験することですが、一本の枝を取ってみて、この枝振りも面白くない、あの枝振りも面白くないと言って切り捨ててしまいます。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
一日に一度や二度は誰だつて姿のいゝ此木の枝振りを仰ぎ見ないものはない。
平出修 夜烏 青空文庫
四五本曲つたり倒れたりだが、竹垣を根岸流に取まはした、木戸の内には、梅の樹の枝振りの佳いのもあるし、何處から散つたか、橋の上に柳の枯葉も風情がある。
泉鏡太郎 松の葉 青空文庫
」お婆さんが、後から上つて来たとき、さう言つてちよつと枝振りを直したりした。
徳田秋聲 倒れた花瓶 青空文庫