是非も無い
ぜひもない
表現
標準
unavoidable
文例 · 用例
頭髪を長くして、きちんと分けて、額にふらふらと捌いた、女難なきにしもあらずなのが、渡世となれば是非も無い。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
寛い衣紋を辷るよう、一枚小袖の黒繻子の、黒いに目立つ襟白粉、薄いが顔にも化粧した……何の心ゆかしやら――よう似合うのに、朋輩が見たくても、松の内でないと見られなかった――潰島田の艶は失せぬが、鬢のほつれは是非も無い。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
是非も無い、簡素な晩食は平常の通りに済まされたが、主人の様子は平常の通りでは無かった。
— 幸田露伴 『鵞鳥』 青空文庫
瘴癘の氣の多い卑※地に入つて病を得、沮洳の地に遊んで瘧を得たり、水邊に長坐してレウマチスを得たりするが如きは、公務ででもあらば是非も無いが、さも無ければ自ら招いたと云はれても是非が無い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
此等は是非も無い事ではあるが、無資力の不幸な人に取つては實に情無い事では無いか。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
如何となれば、夢みつゝある時と、未だ夢みざる時との、其の人の事情が境遇や心理は殆ど同樣であるのに、一二時間前は夢みず、一二時間後は夢みる、其の所以如何といふことは、心理の上では解釋に及び難い理で有るから、是非も無いのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
そのために鼻の付近に緊張味が無くなって、鼻の穴が縦に伸びて中の鼻毛でも見えそうな気分を示すので、これは誠に是非も無い鼻の表現と申し上ぐべきでありましょう。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
伝染性の熱病を発する空気が多い卑湿地に入って病を得たり、ジメジメした土地に遊んで瘧を得たり、水辺に長居してリュウマチを得たりするようなことは、公務であれば是非も無いが、そうで無ければ自分で招いたと云われても仕方ない。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
作例 · 標準
これほどの大雨では、試合中止も是非も無い。
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上司の決定とあらば、私としては是非も無い。
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期限を過ぎてしまったのだから、不合格になるのは是非も無いことだ。
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