芸者屋
げいしゃや
名詞
標準
geisha house
文例 · 用例
芸者屋をしている表店と彼女の住っている裏の蔵附の座敷とは隔離してしまって、しもたや風の出入口を別に露地から表通りへつけるように造作したのも、その現われの一つであるし、遠縁の子供を貰って、養女にして女学校へ通わせたのもその現われの一つである。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
快活で事もなげな青年で、家の中を見廻しながら「芸者屋にしちゃあ、三味線がないなあ」などと云った。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
こういうものの並んでいる間に散点してまた実に昔のままの日本を代表する塩煎餅屋や袋物屋や芸者屋の立派に生存しているのもやはり印画記録の価値が充分にある。
— 寺田寅彦 『カメラをさげて』 青空文庫
芸者屋をしている表店と彼女の住っている裏の蔵附の座敷とは隔離してしまって、しもたや風の出入口を別に露地から表通りへつけるように造作したのも、その現れの一つであるし、遠縁の子供を貰って、養女にして女学校へ通わせたのもその現れの一つである。
— 岡本かの子 『老妓抄』 青空文庫
非常時も、このごろのように諸般の社会相が、統制の厳しさ細かさを生活の末梢にまで反映して、芸者屋も今までの暢気さではいられなかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
そのころ銀子は子柄が姉妹たちよりよかったところから芸者屋の仕込みにやられ、野生的に育っただけに、その社会の空気に昵まず、親元へ逃げて帰っていたり、内職の手伝いをしていたのだったが、抱え主も性急には催促もしず、気永に帰るのを待つことにしていた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
品子は小さい時分から、松島の第二の妻の姉に愛され、踊りや長唄を、そのころ愛人の鹿島と一緒に、本郷の講釈場の路次に逼塞し、辛うじて芸で口を凌いでいた、かつての新橋の名妓ぽん太についてみっちり仕込まれたものだったが、商売に出すつもりはなく、芸者屋の娘としては、おっとり育っていた。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
八 小菊が開けてまだ十年にもならないこの土地へ割り込んで来て、芸者屋の株をもち、一軒の自前となり、辿りつくべき処へ辿りついて、やっとほっとした時分には、彼女もすでに二十一、二の中年増であり、その時代のことで十か十一でお酌に出た時のことを考えると、遠い昔しの夢であった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
作例 · 標準
柳並木が続く川沿いには、かつて多くの芸者屋が軒を連ねていた。
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その芸者屋には、厳しい修行を積んだ質の高い芸妓が多数在籍していることで有名だ。
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古い地図を頼りに歩いてみると、かつての芸者屋の建物がひっそりと残っていた。
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