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菜館

さいかん
名詞
1
標準
文例 · 用例
先づ四馬路の菜館で廣東料理に舌皷を打ち、或る外國人のバアでリキユウルをすすり、日本料理屋で藝者達の長崎辯を聞き、更にフランス租界の秘密な阿片窟で阿片まで吸つてみた。
南部修太郎 麻雀を語る 青空文庫
その隙に鶴雄はさっさと路地を出て行ったが、四条の電車通りを横切って、もとの「矢尾政」今は「東華菜館」という中華料理店になっている洋風の建物の前まで来ると、急に立ち停った。
織田作之助 それでも私は行く 青空文庫
その外雅叙園でも、杏花楼でも、乃至興華川菜館でも、味覚以外の感覚は、まあ満足させられるよりも、ショックを受けるような所ばかりである。
芥川龍之介 上海游記 青空文庫
局票は洋紙にうねうねと、「|叫―速至三馬路大舞台東首小有天※菜館―座侍酒勿延」と赤刷の文字をうねらせている。
芥川龍之介 上海游記 青空文庫
そのとき撃ち取った羆を友人数名と共に、小石川富坂の富士菜館へ持ち込み、南支の広州からきた料理人の手にかけて、十数種類の支那料理にこしらえ、さまざまに試食したことがあったけれど、その折りのおいしさもさることながら、老妻の手にかけた月の輪熊の醤は格別である。
佐藤垢石 老狸伝 青空文庫