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貶黜

へんちゅつ
名詞
1
標準
文例 · 用例
この年|前に貶黜せられた抽斎の次男矢島|優善は、纔に表医者介を命ぜられて、半その位地を回復した。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
「優善さんは一時の心得|違から貶黜を受けた。
森鴎外 渋江抽斎 青空文庫
此|貶黜は阿部家の医官が其主の病を治して、主の館を捐つるに会ふごとに、例として行はれたものださうである。
森鴎外 伊沢蘭軒 青空文庫
吉之助の、建白書の内、知政の始、国政を誤りたる専横の徒を貶黜すべきこととあるのと、お由羅処分のこと、それから、近藤崩れにて、流謫脱奔したる者を、召還すことと、この三ヶ条は、今申したように、総て、父を恥かしめることになる。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
もし兼山にして、常に今少しくその度量を寛大にし、人情の機微を察することかくの如くあったならば、その功績はけだしますます多大となって、貶黜の奇禍を招くが如き事情には立至らなかったことであろう。
穂積陳重 法窓夜話 青空文庫
兎に角普通なら、この時ステパンは貶黜せられて兵卒になる所であつた。
VATER SERGIUS パアテル・セルギウス 青空文庫
世には陋劣なる小人と、商売根性というものがあって、盛名あるものの出づるごとに、ことさらにそれを卑しきものに引当てて貶黜を試みようとする。
白骨の巻 大菩薩峠 青空文庫
その人となりを聞いてみると、酒を嗜まず、声色を近づけず、職務に勉励にして、人の堪えざるところを為し、しかも、和気と、諧謔とを以て、部下を服し、上に対しては剛直にして、信ずるところを言い、貶黜せらるること七十余回ということを真なりとせば、得易からざる人傑であります。
Ocean の巻 大菩薩峠 青空文庫