喉を鳴らす
のどをならす
表現動詞-五段-サ行
標準
to make a sound with one's throat
文例 · 用例
それは咳の喉を鳴らす音とも連関があり、それを吉田が観念するのは「俺はヒルカニヤの虎だぞ」というようなことを念じるからなのだったが、いったいその「ヒルカニヤの虎」というものがどんなものであったか吉田はいつも咳のすんだあと妙な気持がするのだった。
— 梶井基次郎 『のんきな患者』 青空文庫
而して人間の娯楽にはすこしく風流の趣向、または高尚の工夫なくんば、かの下等動物などの、もの食いて喉を鳴らすの図とさも似たる浅ましき風情と相成果申すべく、すなわち各人その好む所に従い、或いは詩歌管絃、或いは囲碁挿花、謡曲舞踏などさまざまの趣向をこらすは、これ万物の霊長たる所以と愚案じ申次第に御座候。
— 太宰治 『不審庵』 青空文庫
その真黒な獣がゴロゴロと咽喉を鳴らすのを聞きながら、その柔かい毛の感触を咽喉や顎のあたりに感じながら、彼は毎晩寝に就いた。
— 中島敦 『プウルの傍で』 青空文庫
猫が咽喉を鳴らすとか、ゴロゴロいうとかいう事は書物や人の話ではいくらでも知っていたが、実験するのは四十幾歳の今が始めてである。
— 寺田寅彦 『ねずみと猫』 青空文庫
クックッと喉を鳴らすんで。
— 国枝史郎 『奥さんの家出』 青空文庫
しかし、しはぶきの聲や喉を鳴らす音が一時にそこここに起つて、しだいに高まつて行つた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
酒の肴にはやつこ豆腐か松魚の刺身かがあつたら、猫のやうにころころ咽喉を鳴らす事が出来た。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
霧のやうな小雨がじめ/\と時雨れると、何處からともなく蛙のコロ/\と咽喉を鳴らす聲が聞えて來ると、忽然、圭一郎の眼には、都會の一隅のこの崖下の一帶が山間に折り重つた故郷の山村の周圍の青緑にとりかこまれた、賑かな蛙鳴きの群がる蒼い水田と變じるのであつた。
— 嘉村礒多 『崖の下』 青空文庫
作例 · 標準
猫は満足げにゴロゴロと喉を鳴らして、私の膝の上で眠り始めた。
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赤ちゃんが楽しそうに喉を鳴らすのを聞くと、心が和む。
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そのライオンは、獲物を見つけたかのように低い声で喉を鳴らした。
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