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神謡

しんよう
名詞
1
標準
文例 · 用例
註 アイヌ・モシリ   蝦夷島(アイヌ語)  カムイ・ユカラ   神謡( 同  )  オイナ・カムイ   古伝神( 同  )曇り日のオホーツク海光なし、燻し空には日の在処、ただ明るのみ。
北原白秋 海豹と雲 青空文庫
」 この神謡は、北風の女神が悪い風を吹かせて、人間を苦しめ、そのために人間の祖神オキクルミに罰せられるいきさつを、北風の女風が、“自らの体験を語った”という形式で述べた物語であります。
知里真志保 アイヌ宗教成立の史的背景 青空文庫
神謡は多く何某神が“自らの体験を語った”という文句で結ばれていますが、その原語は“ヤイェユカル”(yay-e-yukar)で、“自分・について・まねる”“自分の体験を演技する”“自分の体験を所作で表わす”ということであります。
知里真志保 アイヌ宗教成立の史的背景 青空文庫
神謡は、もと祭儀の際に現実に演じられた演劇の詞章であったことは、その点からも明らかであります。
知里真志保 アイヌ宗教成立の史的背景 青空文庫
神謡の述べるところによれば、彼は屋内の壁際にかけてあった熊の皮を頭からかぶると、彼は忽ち熊になり、熊の鳴声をして、“フウェー、フウェー”とか或は“オウェー、ウェー”とかいいながら、場内に現われて舞を舞います。
知里真志保 アイヌ宗教成立の史的背景 青空文庫
それが山の神が、“自らの体験を語った”という形式で歌われる神謡となり、“ウェー、ウェー”とか、“オウェー、ウェー、フム フム”とか言う折返しをもって各地に歌われているのであります。
知里真志保 アイヌ宗教成立の史的背景 青空文庫
或はそのような神謡から発達した散文の物語も数多く伝えられているのであります。
知里真志保 アイヌ宗教成立の史的背景 青空文庫
それらの神謡や散文の物語に数多く接していると、熊祭の行事の一つ一つがどのような観念のもとに行われるか、ということを内側からまざまざと見ることが出来るのであります。
知里真志保 アイヌ宗教成立の史的背景 青空文庫