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名詞
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標準
文例 · 用例
併し、女性的とはいへ、山の温泉であるから、樹木が多く、雲や霧がふだんに立ちこめて、山といふ感じは充分にある。
萩原朔太郎 石段上りの街 青空文庫
温泉場や避暑地の興味に於ける大部分は、一種のロマンチツクな夢幻的情趣――山の奥深く美しい生活の夢を捉へるといふやうな、言はば山間都市に対する蜃気楼的な幻想――にある。
萩原朔太郎 石段上りの街 青空文庫
適度の文明的人工物は、自然をして軽快ならしめ、森や林や山に、微かな香水の匂ひをあたへる。
萩原朔太郎 石段上りの街 青空文庫
深山の気が立ちのぼるようだ。
太宰治 黄村先生言行録 青空文庫
々相迫った、かすかな空は、清朗にして、明碧である。
泉鏡花 栃の実 青空文庫
人間の翁がそう感ずると等しく、自然自体も感ずるのであろうか、翁の指尖が目途の正面を越して反対側へ撫で移るまもないところから地平は隆起し、麓から中腹にさしかかり、ついに聳え立つ峯となる。
岡本かの子 富士 青空文庫
寺の前がすぐ大堰川の流で「梵鐘は清波を潜って翠に響く」という涼しい詩偈そのままの境域であります。
岡本かの子 鯉魚 青空文庫
六 復び艇へ戻つて寺ヶ崎の端を廻り、上野島かけて大日崎の方を走ると、艇の位置が變るにつけて四圍の山々も動き、今までは見えなかつた山が姿をあらはしたり、今まで見えた山が隱れて行つたり、青山翠應接にいとまがない。
幸田露伴 華嚴瀧 青空文庫