悪世
あくせ
名詞
標準
文例 · 用例
すなわち『大法炬陀羅尼経』に、悪世にこの世界|所有悪竜大いに猛威を振い、毒蛇遍満して毒火を吐き人畜を螫し殺し、悪人悪馬邪道を行い悪行を専らにすと説かれた。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
五濁悪世の衆生の選択本願信ずれば不可称不可説不可思議の功徳は行者の身にみてりあるいは、弥陀のちかひのゆへなれば不可称不可説不可思議の功徳はわきてしらねども信ずるわがみにみちみてりという二種の和讃はこの趣を現わすであろう。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
「当今は末法にし、これ五濁悪世たり。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
時代の歴史的現実の深い体験は親鸞に自己の現在が救い難い悪世であることを意識させた。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
道綽は『安楽集』に「当今は末法にして、これ五濁悪世なり、ただ浄土の一門のみありて通入すべき路なり。
— 三木清 『親鸞』 青空文庫
能於娑婆国土五濁悪世、劫濁見濁煩悩濁衆生濁命濁中得阿耨多羅三藐三菩提。
— 倉田百三 『出家とその弟子』 青空文庫
当知我於五濁悪世行此難事得阿耨多羅三藐三菩提為一切世間説之難信之法是為甚難仏説此経已舎利弗及諸比丘一切世間天人阿修羅等聞仏所説歓喜信受作礼而去。
— 倉田百三 『出家とその弟子』 青空文庫
また、「後の五百歳濁悪世の中に於て、是の経典を受持することあらば、我当に守護して、その衰患を除き、安穏なることを得しめん(法華経、勧発品)」とも録されてある。
— ――予言僧日蓮―― 『学生と先哲』 青空文庫