芽を出す
めをだす
表現動詞-五段-サ行
標準
to sprout
文例 · 用例
学位売買事件や学位濫授問題が新聞雑誌の商売の種にされて持て囃されることの結果が色々あるうちで、一番日本のために憂慮すべき弊害と思われることは、この声の脅威によって「学位授与恐怖病」の発生を見るに到りはしないかという心配の種が芽を出すことである。
— 寺田寅彦 『学位について』 青空文庫
不毛の地に最初の草の種が芽を出すと、それが昆虫を呼び、昆虫が鳥を呼び、その鳥の糞粒が新しい植物の種子を輸入する、そこにいろいろの獣類が移住を始めて次第に一つの「社会」が現出する。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
癌のやっかいなことは外科手術で切り取ってもすぐお代わりが芽を出す。
— 寺田寅彦 『破片』 青空文庫
もしそれがあるのだったら、今にも人の下駄の歯に踏みにじられるようなこんな道路の上に、このような美しい緑の芽を出すはずはない。
— 寺田寅彦 『鑢屑』 青空文庫
北の国のデンマークでは、春になると、たった一晩のうちに、ブナの森が、いっせいに、みどりの芽を出すことがあります。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『アンネ・リスベット』 青空文庫
わたしたちの生活の中に、まかれている罪のたねも、それと同じように、あっというまにふくらんで、考えや言葉や、行いのうちに、芽を出すことがあります。
— ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 『アンネ・リスベット』 青空文庫
「こんな腐った髪の毛のような蔓からも、やっぱり春になると、ちゃんと芽を出すのね」 かの女は、こんな当りまえのことを考えながら、思い切って指を出し、蔦の小さい芽の一つに触れると、どういうものか、すぐ、むす子のことを連想して、胸にくっくと込み上げる感情が、意識された。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
こいつがまた、地の底へもぐって、いつの時代にか、もくもくと芽を出すでしょうから、厄介なもんでさあ。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
作例 · 標準
春になり、庭の植物が次々と芽を出し始めた。
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