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来到

らいいたる
名詞
1
標準
文例 · 用例
表現は芸であり、術であるが、その芸なり術なりが、非常に細かい作者の人格、気分なりまで入つて行つてゐて、技巧にして内容、内容にして技巧と言つたやうな難かしいところがあるが、それは諸君が将来到達する時に考へて貰ふことにして、此処には先づ初歩な表現の方法から入つて見ようと思ふ。
田山録弥 小説新論 青空文庫
小学校の先生の不足はこの二三年来到るところで云われている。
宮本百合子 国民学校への過程 青空文庫
船舶・航空機・其の他の交通手段の発達による新しい科学上の探索は、従来到底近づき得なかった研究上の材料を提供する(極地・高層上空・奥地・其の他の探険跋渉などによって)。
戸坂潤 科学論 青空文庫
されば一度ニユーヨークに着して以来到る処燈火ならざるはなき此の新大陸の大都の夜が、如何に余を喜ばし候ふかは今更申上るまでもなき事と存じ候。
永井荷風 夜あるき 青空文庫
商業者としては、店員や使用人や關係者や取引者に對して、常に自己の福分を頒ち與ふるの覺悟と行爲とを有する時は、自然と此等の人々は、其主人の爲に福運の來り到らんことを望むのであるから、人望の歸するところは天意これに傾く道理で、其の人は必らず福運の來到を受くるに至るのである。
幸田露伴 努力論 青空文庫
そんなことでは腦を惡くして將來到底いかんだらう」 といふので平凡な講釋である。
長塚節 開業醫 青空文庫
大名專有の園地は、古來到る處にあり。
大町桂月 白河の七日 青空文庫
明かにそれと言ひ表はされたる思想乃至論證の形においては吾々はそれを啓蒙時代の思想家達、カント、レッシング、ロッツェ等において見るが、氣分乃至感情としてあこがれ乃至信念としてはそれは文藝復興期以來到る處に躍動してゐる(一)。
波多野精一 時と永遠 青空文庫